突然ですが。営業マン、セールストーク、と聞くとこんなイメージはありませんでしょうか?
「営業成績が良いセールスマンは、セールストークがうまい」
「営業職にとってセールストーク力は重要である」
「セールストークは営業職で必須のスキル」
しかし、営業力やセールストークは、営業職に限らず、仕事や日常のいろいろなことに通じます。
私のような営業職ではない人だったり、いろいろな人に役立つことも多いのです。
そこで今回の記事は、以下の事柄について書いてみます。
・セールス力やセールストークは営業・それ以外と、どの仕事にも役立つこと
・セールストークの鍛え方
参考にした本はこちらです。
『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』
(松田友一著)
営業職ではない私は、セールストークは素晴らしいスキルだけど、自分には関係ないと思っていました。
ところが、こちらの本を読んでみてそうではないことがわかりました。
そんな自分なりに、考え方やコツをまとめてみようと思います。
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目次
▶︎ なぜ営業力、セールストークはすべての人に必要なのか?
▶︎ セールスという仕事の本質
▶︎ セールス成功の三つの定義
▶︎ セールスとは?(もともとどう思ってたか)
▶︎ 最後に
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▶︎ なぜ営業力、セールストークはすべての人に必要なのか?
改めまして、今回の記事はこちらの本を参照しながら書いています。
目次を見てわかる通り、営業、セールストークについてとても分かりやすい本になっています。
しかし、それだけではなく「解決策推進力」などなど、他職種でも役立つ項目がいっぱいありました。
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『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』
(著者 松田友一)
第一章・セールスという仕事の本質
第二章・セールス力を格段に上げるには
第三章・探客力
第四章・顧客の課題発見能力
第五章・課題解決力の提案力
第六章・解決策推進力
第七章・決断推進力
第八章・コミュニケーション力
第九章・自己価値発見能力
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ちなみに、この記事を書いている私の仕事はザックリ言うと「新薬の開発職」です。
白衣を着て研究してるの?とよく言われます。
しかし、いわゆるお医者さんや研究者然とした感じではなく、治験(患者さんにご協力いただいて開発中の薬のデータを収集する試験のこと)をしています。
治験は自分ひとりで行うものではありません。
数名〜20名くらいの様々な規模でプロジェクトチームが編成されて、社内の各部署や社外(医療機関や業務委託先)とのやりとりをしています。
いろいろな人とやりとりがあるので、円滑に進めるためにコミュニケーションを大事にしてきました。
それは、何か相談事やお願い事をする時に全く知らない仲よりも気心が知れた仲の方が聞いてもらいやすいからです。
社内外問わず、トラブル回避や良い仕事をするためにお互いに考えていることを確認し合ったり、相手に対応してもらいやすいように伝え方を工夫したりしています。
コミュニケーションは大事です。
なので、私は本の8章「コミュニケーション力」についてだけ読めばよかったのです。
そう思って本を読み進める中で、この言葉を見つけたときに自分はまだまだ未熟だと思い知ったのです。
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その気になる(つまり、相手がみずから何かしらを決める状況をつくる)のがセールス力です。人生はセールス力なのです。
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『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』 Kindle版、位置No. 192/1911から引用
「円滑に進める」ためにコミュニケーションを取っておくのも大事です。
しかし、それ以上に「こちらがやりたいことを手伝ってもらえるように、協力して前進できる」コミュニケーションを取れたらより最高なのではないでしょうか。
お願いして無理やりやってもらうのではなく、相手が自ら「それはいいね!手伝いますよ」と決めて共同作業ができる。そんな関わりができたら素晴らしいことですよね。
セールス力を発揮したコミュニケーションである「セールストーク」を学ぶことで、もっと素晴らしいことになるかもしれない。
そう考えると、セールス力、セールストークは、どんな仕事でも、日常でも活かせる、素晴らしいものだと思いました。
そんな『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』は各章が濃厚な内容なので、セールストークを鍛えるエッセンスを9回に分けて書いていこうと思います。
今回は第1章等を中心に、「セールス」の本質や、定義みたいなものを考えてみます。
営業ってそういえばどういうことだろう?と思った方は特に読んでみてほしいなと思います。
▶︎ セールスという仕事の本質
セールスの本質は「与えて与えられること※」であると、本では述べられています。
(※)Kindle版、位置No. 198/1911から引用
自分が与えたことは、良いことも、そうでないことも、ちゃんと自分に返ってくる、ということだそうです。
日常でも、例えば家族に対してなど、相手がしてほしいことを考えて行動すると喜ばれ、自分に返ってくるなと感じることはたくさんあるのだと思います。
社会人1年目に外部との定例会議にプロジェクトリーダー(PL)と出席するようになったときのことです。
PLが業務の進捗を報告するにあたって、私は各担当にヒアリングを行う役割をいただきました。
そのとき、ただ共有されたことを伝言ゲームのようにそのまま伝えるのではなく、
「PLが、細かいことを聞かれたときにフォローできることはないか」「PLだったらこうしてほしいのではないか」と、PLが喜ぶだろうという目線で取り組みました。
そうした取り組みは、実際にPLに喜んでもらえました。
そのお返しなのか、PLにヒアリングの観点や、業務の勘所のようなことを教えてもらえるようになり、成長できました。また、人事評価で他の同期よりも良い評価として返ってきました。
「して貰ったら嬉しいことは何だろう」と考えて取り組むといいことが返ってくるなと体感できました。
▶︎ セールス成功の三つの定義
また、『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』には、セールス成功の三つの定義が書かれています。
Kindle版、第1章 位置No. 198〜244/1911から引用する形で要点を紹介します。
①人々が求めていることを満たすお手伝いをすること(人が喜ぶことをする)
前述の経験もそうですし、すべての人間関係において大事だなと思いました。
自分がしてもらう側でも、喜ぶことをしてくれる人とは一緒にいたいと自然に感じます。
②目標を達成すること(相手の目標達成にこだわる)
営業職であれば、お客様の「こうなったらいいな」を満たすから、「あなたから買った商品(サービス)に間違いなかった」となり、リピートや紹介につながって自分の目標達成ができる、ということが本には書かれていました。
これは、営業ではない仕事でも当てはまります。
プロジェクトで、目標・マイルストーンを決めて動きます。プロジェクト全体の目標達成のためには、チームの全員が担当業務を期限内に達成する必要があります。
自分だけモチベーション高く期限内に仕事をしても、全員が達成していなければマイルストーンは達成されず、会社の利益になりません。
そこで、後輩をフォローしたり、時にはモチベーション維持のために話を聞いて、頑張ろうと思える関わり方をする時にセールストークは役に立つと感じました。
③自己の可能性の限界に挑戦すること(自分が成長する)
仕事でも日常でも、言われて耳が痛いこと、思わぬことを要求されること、いろいろな課題があると思います。
そこで相手が悪い、自分には無理と腐らずに、自身を成長させられるかがポイントです。
「同じものを買うなら、優秀で有能な営業マンから買いたいと思うもの。(※)」
(※)Kindle版、位置No. 233/1911から引用
このように本に書かれていて、私の個人的な気持ちですが、買い手からするとその通りだなと感じました。
日常を振り返ると、恋愛にも通じる!と気づきました。
付き合ってもいいかレベルではなくて、本命の本命になるって奇跡では?と女子会で話題になったことがあります。
恋愛対象以外でも、この人といるといい刺激を受けられるので、縁を大事にしたいと思う人と出会った時に、その人から素敵だな、また会いたいなと思われる自分であるかも重要だと思います。
自分を磨き続けて、人として魅力を上げていくことはいろいろな分野に影響するんだなと納得しました。
▶︎ セールスのイメージと本質(もともとどう思ってたか)
本の内容でどんなところが勉強になったかというと、
・セールス力は営業職に限らず仕事をする全ての人にとって大切だと気づけたこと
・セールス力=人間関係を築く力だということを理解できたこと
です。
セールス力がある人は、
「この人は」信頼できる
「この人と」仕事がしたい
「この人に言われると」やる気が出る
と思われる人です。
そのことを理解した今では、セールストーク力についてもっと知って、
お願い事やプレゼンのときなどに
「なぜ必要なのか」
「どんな良いことがあるのか」
を相手に適切に伝えられるようになりたいと思っています。
ちなみに、皆さんは「セールス」という言葉に、どんな印象がありますか?
私は、マイナスの印象をもっていました。
「何かを売り込む」「購入を促そうとグイグイくる」「ノルマ達成に厳しい」イメージがあったからです。
そのため、苦手意識から、就職活動でも営業職を志望職種から外していましたし、営業職の友達に対して「メンタルが強くてすごいな」と感じていました。
しかし社会人になった今では、尊敬できる営業職の同期や友人もいたり、書籍などで「セールス力」「セールストーク」のすごさも知ったりなどして、とてもプラスなイメージになりました。
私ほど極端でないにせよ、「営業」「セールス」に対してポジティブではない思いがある人にも、こちらの本を読むなどして「営業」「セールス」について知ることは大事だなと思いました。
▶︎ 最後に
『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』は、セールスの考え方から丁寧に書かれているので、これからセールストーク力を鍛えたい方にぴったりです。
また、営業職以外のどんな仕事でも、日常でも役に立つことが書かれています。
私はこの本を読んだことで、ノウハウやコツでトークがうまくなった気になるのではなく、セールスの本質について理解が深まり、活かせることがわかりました。
著者の松田友一さんは、研修会社であるASKアカデミー・ジャパン株式会社の講師で、本の題名のとおり、トップセールスマンを多数輩出されています。
セールストーク力は、相手がその気になって行動する状態をつくる力です。
セールストーク力を鍛えると、日々、いろいろな場面で活かせることがあるなと自分を振り返って実感しました。
こちらの本は各章が濃厚な内容なので、セールストークを鍛えるエッセンスを9回に分けて書いていきます。
次回は、『トップセールス育成のプロが教える 実践! セールストークの鍛え方』の記事Vol.2のテーマは、「セールス力を格段に上げるには?」です。
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