▶︎ 講演会のテーマ
講演会のテーマは、チーム・組織づくりです。
私の仕事である新薬開発でもプロジェクト「チーム」で動くので、会社の研修制度の一環で、業務に活かせる外部セミナーを探していてこの講演会を見つけました。
ワールドカップでも日本代表は素晴らしい試合を繰り広げていたので、世界に通用するチームづくりには興味津々で受講することに決めました。
廣瀬さんは、2012年にエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチからキャプテンに指名され、抜群のリーダーシップを発揮し、2013年にはウェールズ代表戦の歴史的勝利の原動力となった元ラグビー日本代表選手です。
2015年ワールドカップの南アフリカ戦勝利にも貢献されました。
抜群の信頼感でチームを支え、2015年には『なんのために勝つのか』、2022年には『相談される力』といった著書も出版されています。
そんな廣瀬さんですが、元々は引っ込み思案で生粋のリーダータイプではなかったそうです。
だからこそ、試行錯誤しながらチームメンバーと関係性を築き上げた過程があります。
講演会では、実践から得てきた「相手に寄り添う」リーダーシップを前提に、そのために大切にされている、タテ・ヨコの上下関係だけではなくナナメも含めた関係性構築と、大義や想いの共有について学ぶことができました。
▶︎ チーム・組織づくりに大切な2つの要素
廣瀬さんがチーム・組織づくりで大切だと考えられていることを2つ紹介します。
①良好な人間関係を築く
キャプテンに就任した時、大事にしていたことは「この人と何かしたい」という人間関係を築くことだったそうです。
1日1声
最近どう?と声をかけたり、普段から気にかけていると、相手のコンディションの変化に気づけますし、そこでまた「何かあった?」とコミュニケーションが生まれます。仕事としてだけでなく、チームメイトを家族だと思い、何を大事にしているのかを知りたいという気持ちから行動されていたそうです。
ニックネームで呼ぶ
家族のようになりたいから、ニックネームで呼び合う!
ちなみに廣瀬さんのニックネームは「Toshi」だそうです😊
具体的に褒める
人には自尊心の三大欲求があります。
人に好かれたい「自己好感」
大事な存在として認めてほしい「自己重要感」
的確な意思決定と行動が出来るようになりたいと思う「自己有能感」
本心から相手の個性や良いと感じた点を褒めることは、お互いにプラスの影響があると思いました。
また、返報性の法則やザイオンス効果の話もされていて、日頃の積み重ねが信頼関係を築くのだと勉強になりました。
②なんのために勝つのか?を考える
チームのみんなで、まず突き詰めたのが「ラグビーを通してどんな世界を創り出したいのか」だったそうです。
勝ち負けではなく、内側から湧き起こる「このために頑張るんだ」と思えるものが個々、そしてチームの強さの根源であると仰っていました。
大切にした想いは「ラグビーを通して、憧れの存在になる」こと!🏉
かっこいい存在であり、こんな風になりたいとラグビーを始める子供達が増えたら嬉しい、全力で取り組む姿で感動を伝えたい!
強豪チームに負けた時にその想いに立ち戻り、そのために今までに重ねた努力は間違いないと全員で再確認し、ウェールズ戦で勝利した経験を語る姿は確信に満ちていました。
逆に、勝つことだけに執着していた時期はチームの空気も微妙だったそうです。
勝敗の数字だけだと関われないチームメイトもいますが、目的・大義があることで「みんなが関われる、共有できる」。
仲間と一緒に、チームとして良くなっていけると仰っていたことが印象的でした。
低迷していた時期のミーティングで、チームメイトの1人がポツリと呟いた、もっとちやほやされたいな…という言葉から、「憧れの存在になろう!」と一致団結したエピソードには親近感も湧きました☺️
ラグビーに限らず、大きな目標にチャレンジする時に「なんのために頑張るのか」、軸を決めることは大事であり、仕事でも活かしたいと思いました。
▶︎ 最後に
ラグビーでの様々な経験や、多国籍のチームメイトを抱える多様性のある組織を率いた実績から語られた講演で、多くのことを学びました。
廣瀬さんのユーモアのあるプレゼン力はもちろん、人としての魅力に、言葉以上にリーダーの在り方を感じました。
また機会があれば参加したいです!
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