職場に憧れの女性の先輩がいます。
子供の頃からクラシックバレエの習いごとを続けているというその先輩は、きれいな姿勢やしぐさが目を引き、柔らかい印象で配慮が行き届いていて、社内外の関係者から「いいね」が止まりません。
憧れの先輩に近づきたい!
そんな動機でこの本を読んでみました。
○○○○○○読書の記録○○○○○○
(著者:坂本まりあ)
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▶︎ 上品であることがなぜ幸せにつながるのか
本の題名の「上品な人はなぜ幸せなのか」ですが、読む前は違和感がありました。
上品であることと、幸せであることがイコール?
幸せは人によって違うのに?
という疑問です。
そう思ったのは、私が思い浮かべる「上品な人」が、「おしとやかな人」だったり「立ち居振る舞いがきれいな人」だったからです。
著者は「上品な人」を以下のように表現していました。
感謝されてもされなくても、毎日変わることなく、GIVE
確かに、品の良い人だなと思う時って、何気ない瞬間で、その人には日常の延長線上なんだなと感じ取れます。
先輩に対して品格を感じる瞬間も、先輩にとっては当たり前で、そういう感性が培われてるんだなと思ったりします。
例えば、こんな時です。
・なんできれいな姿勢を維持できるのかと質問されて、「姿勢が悪い座り方をすると疲れるから☺️」と答えているのを聞いた時
・医療機関では、患者さんの視界に入るのでブランドものを身につけることは控えている、という仕事でのこだわりを聞いた時
(中には、医薬品の副作用でおしゃれができない患者さんもいらっしゃる)
著者の考える「上品」がわかると、上品な人が幸せにつながる理由も理解できました。
〈上品がもたらすもの〉
◎人間関係
見返りを考えずに行動するという点で、人間関係に良い影響を与えることはとてもわかります。
週末にたまに養護施設のボランティアをしていますが、徐々に子ども達や親御さんとの間に信頼が生まれる経験からも、納得です。
◎お金
品のあるお金の使い方、品のないお金の使い方、確かに両方ありますね。
私が考える品のあるお金の使い方をする人は、普段無駄遣いしないけれど、大切な人のお祝いごとで惜しまなかったり、ここぞという時に必要な分を使える人です。
節制すべき時はできる冷静さに、その人の品格を感じます。
◎健康
上品な人で、自分自身を粗雑に扱う人はイメージできません。
自分に対しても大事に扱える人は、若々しさや健康を保つことにつながると思います。
◎仕事
品格を持って仕事に向き合っている人の周りは、人間関係も良く、仕事がうまく回る好循環があると感じます。
▶︎ 本から学んだ2つのこと
この本から私が特にインプット&アウトプットしたいと思うことが2つあります。
一つ目は、読書の目的を考える、です。
読書は、内容を要約したり、知識を吸収するためではなく、その人の考え方を知る事が重要です。
例えば、スポーツ選手の自伝など、その人の業績やノウハウを探るのではなく、その背景にある「考え方」と「在り方」を読み取ること。
在り方まで到達することについて、本に書いてあり「上品!」と思ったのは、
何故かと言うと、目に見える部分に惑わされなくなるからです。
という言葉です。
惑わされなくなりたい!✨
二つ目は、日常が本番、ということです。
これに関しても、素敵な考え方が書かれていました。
成功していることを先取りして過ごすと何故ゴールに近づくかと言うと、今日、そして今、何をしなければならないかが見えて来るのです。
日常で、あなたの一番身近な人に上品に接することが出来たなら、それは最上級の気品であると言えます。
日常こそが本番です。人生の本番は、毎日繰り返される日常そのものです。
こうなったら良いな、憧れの人に近づきたいなと考えるだけではなく、「今」行動に移すことが大事だと学びました。
▶︎ 最後に
「上品な人はなぜ幸せなのか」という本を読んで、表面的なことではなく、人生を豊かにする心の在り方を知ることができました。
上品さは愛情だなと感じ、自分と周囲の人に対して心のゆとりが生まれる、そんな本です。
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