【iPod大ヒットの仕掛け人】元アップル米国本社副社長が考える『学び続ける知性』

 読書

「考えに同調してくれなくて全然構わない。ただ、自分でも考えるということをやってみてほしいと思います。考える内容や道筋、結論は人それぞれ。僕が勧めたいのは、ただ考えるという行為そのものです。」

(引用:前刀禎明・著『学び続ける知性』)

▶︎ 『学び続ける知性』を手に取ったきっかけ

この本は図書館に行った時に見つけました📚


社会人になってから定期的に社内外の研修に参加する中で、より良い仕事をするためには、スキルアップし続けることや成長し続けることの大切さを感じています。


尊敬している先輩にどうしたらそんなに仕事ができるのか訊いてみたところ、コミュニケーションや仕事術などに関する本を読んで実践している、と返ってきました。

そこで、私もそういった本を探してみようと図書館に行き、目を引く題名を見つけて手に取りました。


今回は読書を通してどんなことが学べたのか、ブログに書きます。

▶︎ 『学び続ける知性』はどんな内容?

この本では、著者である前刀禎明さんの経験や、前刀さんの考えるマーケティングの本質、仕事に対する姿勢などが語られています。


〈前刀さんの経歴〉

1958年愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院管理工学修士課程修了。

ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー・ジャパン、AOLジャパンを経て、99年ライブドア創業。

2004年アップル・コンピュータ(現アップル)マーケティング担当バイスプレジデント(副社長)に就任、同年アップル日本法人代表取締役を兼務。

「iPodの仕掛人」と呼ばれ、日本におけるアップルブランド復活を果たす。

スティーブ・ジョブズ主催のエグゼクティブ・ミーティングに本社勤務以外の人間として初めて参加し、アップルの世界戦略の策定とマーケティングに大きく貢献した唯一の日本人としても知られる。

07年人材教育会社リアルディアを設立し、創造的知性を高める五感教育プログラムを提供するREALDEAR INSTITUTEなどを運営。

モーションビート株式会社 取締役会長を兼務。

(引用:https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-12252.htm)


マーケティングで何に注力していたのかに関して、iPod miniの実例で語られている内容も面白かったのですが、インパクトがあったトピックは「創造的知性」と「世界のビジネスパーソンに必要なTOP10スキル」です。

▶︎ 創造的知性とは

創造的知性について、前刀さんは以下のように説明しています。


・物事をよく見る「観察力」

・自問自答する「質問力」

・仮説を立てて試してみる「実験力」

・自分で一通りやったら今度は人に相談したり意見を交換したりする「相談力」

・こうして得た知見を関連付けて考える「関連付ける力」

これらを総動員して、自ら考え、選択する力。


例えば、動物園から帰ってきた子供が首の短いキリンを描いた時に「キリンは首が長いはずだよ」と描き直させる、型にはまった教育では創造的知性を伸ばすことはむずかしいです。


キリンを近くで見上げて首が短く見えたかもしれないのに、このように固定観念を植え付ける関わり方を、普段自分もやってしまっているなと気付きました。


成長のきっかけや仕事のヒントを求めて読書をする場合は、自分の意見をもって考えながら読もうと思いました。

▶︎ 世界のビジネスパーソンに必要なTOP10スキルとは

本の中で、「世界のビジネスパーソンに必要なTOP10スキル(世界経済フォーラム)」についても触れられていました。


本に記載されていた情報は少し古かったので最新版を調べました。


〈2025年に向けた世界のビジネスパーソンに必要なTOP10スキル〉

Analytical thinking and innovation(分析的思考と革新)

Active learning and learning strategies(アクティブラーニングと戦略的学習力)

Complex problem-solving(複雑な問題解決)

Critical thinking and analysis(批判的思考と分析)

Creativity, originality and initiative(創造性、独創性、イニシアチブ)

Leadership and social influence(リーダーシップと社会的影響)

Technology use, monitoring and control(テクノロジーの使用、モニタリングとコントロール)

Technology design and programming(テクノロジーの設計とプログラミング)

Resilience, stress tolerance and flexibility(レジリエンス、ストレス耐性、柔軟性)

Reasoning, problem-solving and ideation(推理力、問題解決力、発想力)


●Problem-solving (問題解決)

●Self-management(自己統制/セルフマネジメント)

●Working with people (他者と働く)

●Technology use and development (技術使用とその開発)

(英語部分のみ引用:https://ampmedia.jp/2021/05/05/the-future-of-jobs-report-2020/amp/)


問題解決に関するスキルが多いですね。

この情報からも、型にはまらず創造的知性を鍛えていくことは必須だと感じました。

▶︎ 最後に

本を読んで、「自分で考える」を出発点に、壁にぶつかっても創造的知性で乗り越える、挑戦する姿勢が大切だと感じました。


また、重要視されているスキル「問題解決」には、解決に導くために必要なコミュニケーション能力も含まれていると思います。


本の中に「あらゆるコミュニケーションは突き詰めればプレゼン」と記載があり、プレゼン能力も向上させていこうとやる気が湧きました✊

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